クエリ拡張について

クエリ拡張は名前の通りユーザが作成した検索式 (クエリ) に対してシステム側でクエリの提示をおこなう手法で、広い意味では「キーワードサジェスチョン」や「他のキーワード」機能もこれに含まれます。

そこでポイントとなるのが、どんな情報を使用して提示するかでさまざまな手法があります。
例えば、
クリック数が多いもの (人気があるもの) に誘導するよう拡張するもの
http://www.dbsj.org/journal/vol6/no4/papers/murata.pdf
文書クラスタおよび単語クラスタからの関連語で拡張するもの
http://www-tsujii.is.s.u-tokyo.ac.jp/~tuna/nlp04/tsunakawa04corrected.pdf
Wikipedia からの関連語を抽出し拡張するもの
http://sigswo.org/papers/SIG-SWO-A803/SIG-SWO-A803-13.pdf
自分のブログやソーシャルブックマークからパーソナライズして拡張するもの
http://cl.naist.jp/~junta-m/rrds2009_thesis.pdf
などです。

上記のようなユーザの行動とは直接関係なくクエリが拡張されるものは疑似 (暗黙的) フィードバックと呼ばれますが、ユーザがクエリを拡張するのに必要な情報を与えるものもあります。
これは明示的フィードバック型と呼ばれ、本提案もこれに該当するようです。
こちらの研究も例えば
http://www.jstage.jst.go.jp/article/tjsai/21/4/398/_pdf/-char/ja/
などがあります。
こちらの論文は本提案に非常に似ていいますが、フィードバックが少ないとき (正解文書/適合文書の指定が1つの場合) にどのように適合文書に類するものを見つけて補完するかに重点をおいているようです。